腐食
埋設タンクの設備は、タンクや配管の素材として鋼材が使用され、地下水や雨水などの浸透水に接しています。
さらに北海道の場合、冬季に散布した凍結防止剤(塩化カリウム)が混合している雪解け水が地中に浸透していきます。
そのままの状態で長期間放置しておきますと埋設されているタンクや配管は徐々に腐食し、油の流出の原因となってしまいます。
さらに北海道の場合、冬季に散布した凍結防止剤(塩化カリウム)が混合している雪解け水が地中に浸透していきます。
そのままの状態で長期間放置しておきますと埋設されているタンクや配管は徐々に腐食し、油の流出の原因となってしまいます。
電気防食法は地中に埋設されているタンクや配管に電気化学的工法を用いて防食する工法です。
つまり、電解質(地下水や浸透水)へ流出しようとする腐食電流に対して、これに打ち勝つだけの直流電流を外部から流し、鋼材がイオン化(腐食)することを防止します。
つまり、電解質(地下水や浸透水)へ流出しようとする腐食電流に対して、これに打ち勝つだけの直流電流を外部から流し、鋼材がイオン化(腐食)することを防止します。
電気防食法
電気防食の工法
外部電源法と流電陽極法の二つの工法があります。
<外部電源法>
直流電源装置と補助陽極、防食対象物(タンクや配管)とで電気回路を作り、直流電源装置より防食電流を流し、補助陽極(電極)を通して防食電流を流す方法です。
直流電源装置と補助陽極、防食対象物(タンクや配管)とで電気回路を作り、直流電源装置より防食電流を流し、補助陽極(電極)を通して防食電流を流す方法です。
<流電陽極法>
金属のイオン化傾向の高低を利用し、鉄よりイオン化傾向の高い金属(Al,Zn,Mg等)を鉄と接続し、鉄がイオン化(腐食)するのに代わって、それらの金属が自らイオン化することにより、防食対象物(タンクや配管)の腐食を防ぐ方法です。
つまり、防食する鋼材を陰極にして、鋼材よりもイオン化傾向の高い(卑)金属を陽極として電池を完成させ、両極間の電位差によって防食電流を流す方法です。
金属のイオン化傾向の高低を利用し、鉄よりイオン化傾向の高い金属(Al,Zn,Mg等)を鉄と接続し、鉄がイオン化(腐食)するのに代わって、それらの金属が自らイオン化することにより、防食対象物(タンクや配管)の腐食を防ぐ方法です。
つまり、防食する鋼材を陰極にして、鋼材よりもイオン化傾向の高い(卑)金属を陽極として電池を完成させ、両極間の電位差によって防食電流を流す方法です。
電気防食 施行例
<工法>
流電陽極法
<防食範囲>
埋設配管4本
<設計防食年数>
20年以上
<工法>
流電陽極法
<防食範囲>
タンク室内に設置しているタンクと
埋設配管4本
<設計防食年数>
20年以上
流す電流は、埋設されている鋼材の環境や周辺の施設環境によって大きく変化しますので、事前に調査を行い適切な値を選択する必要があります。